前回のブログではなぜうっ血が出るのか、そしてその原因は何なのかをお伝えしました。
今回のテーマは痛みについてです。
うっ血に以外に痛みに関わるものとは
うっ血以外に痛みと関わるものとして思い浮かぶのは神経ではないでしょうか?
神経は痛みなどの刺激を電気信号として伝えています。
神経を作っている神経線維は伝達速度のスピードによってA,B,Cの3つのタイプに分かれます。
太い筋肉ほど大きい筋力が出せるように神経も繊維が太いほど伝達速度は速く、A→B→Cの順位に速度は遅く、繊維も細くっていきます。
そこからさらに4つのタイプに分かれます。
基本的に痛みを伝える神経はA繊維とC繊維です。
A繊維は神経伝達速度が速い神経です。
なので熱々の鍋に誤って触ったり、足を踏まれたりといった箇所は明らかで鋭い痛みが走るのでその担当の神経になります。
鍋から手を引っ込ませたり、踏まれた足を引っ込めたりするように痛みを即座に対処する緊急性が高いためこの伝達速度が速いA繊維が役割をしています。
C繊維は部位が曖昧で鈍い皮膚や内臓の痛みを知らせるところになります。
これらの痛みは緊急性が比較的に低いため、ゆっくり伝わっても危険性が少ないためです。
『肩こりや腰痛を伝えるのはC繊維』なのでぼんやりと鈍い痛みが続くのです。
痛みの背景にはストレスで交感神経優位になりやすい環境にある
通勤電車はいつも満員で、スマホとパソコンを手放せなくてさらに人間関係はややこしくなるばかり…。
このように忙しい環境が送っていると何らかのストレスに晒され、交感神経と副交感神経からなる自律神経のバランスが崩れてしまいます。
ストレスフルの生活を送っていると血管を縮める交感神経ばかりがオンになり、血流が滞ってしまします。
そこに悪い姿勢や運動不足が加わると簡単にうっ血し肩こりや腰痛の痛みが出やすくなります。
女性は40代から男性は30代から副交感神経のパワーが落ちる
女性は40代から男性は30代から副交感神経のパワーが落ち、交感神経が興奮しやすくなります。
何も手を打たない状態が続くと血管は血管を緩くする副交感神経のパワーが高まる時間はどんどん減ってしまいます。
自律神経のバランスを整えるには意図的に副交感神経が優位になるタイミングを設ける必要があります。
【ワンポイントアドバイス】
副交感神経が優位になる手軽なこと
横隔膜を使う腹式呼吸です。
横隔膜に自律神経のセンサーがあります。腹式呼吸で深く吐くと副交感神経が優位になります。
呼吸:吸うを2:1の割合いで行うと自律神経が整いやすくなります。
まず気付いた時に4秒でお腹を膨らますように息を吸い、8秒でお腹を凹ますように息を吸って吐いてみましょう。
これで簡単に腹式呼吸ができるようになりますし、自律神経のバランスも整うのでぜひ試してください。
まずご自身でできることから始めることが健康への第1歩になります。