カラダにつく脂肪の正体とその働き知りたくないですか?

3つの脂肪の正体と働き

脂肪のせいで体重が増えると言われていますが、その理屈をあなたはご存知でしょうか?

意外とカラダにの為に働く脂肪があることを知りましょう♬

①脂肪細胞

300億個ほど身体の中に存在している脂肪の大もとになります。

皮下脂肪も内臓脂肪もこの細胞からできています。

 

他の細胞と同様に細胞核やミトコンドリアといった細胞内小器官も備わっているが、その体積は大半は脂肪滴です。

脂肪滴とは…
トリグリセリドやコレステロールなどの脂質を貯蔵する細胞小器官である

通常の脂肪細胞は直径00,8mm程度ですが脂肪滴を限界まで吸い込むと直径0,13mmまでに膨張します。

 

中の脂肪滴は糖質から作られるグリセロールに遊離脂肪酸が3個くっついた中性脂肪と呼ばれるものでできています。

中性脂肪(脂肪滴)の合成と蓄積はインスリンが脂肪細胞正面にあるインスリン受容体と結合することで引き起こされます。

 

本来はあくまでニュートラル。細胞質内の脂肪滴の量が増えることで、肥満となります。

②内臓脂肪

お腹の周りをベッタリと付いているのが内臓脂肪です。

腸管を固定する役目を持つ腸間膜に蓄積して、腸管や全身とも盛んに血流をやりとりしている。

そのため、簡単に脂肪滴を溜め込みますが、分解して素早くエネルギーにすることもできまる特徴があります。

身体を常に動かすために、エネルギーを供給し続けける燃料タンクといっていい存在です。

 

それだけ聞くと内臓脂肪が多い方がいいように思いますが、そうゆうわけでもありません。

 

脂肪細胞にはエネルギー供給以外に、アディポサイトカインという物質を分泌する役割もあります。

この物質は善玉と悪玉が存在していて、脂肪細胞の脂肪滴が適量の時には善玉が多く分泌され、インスリンの働きを助けたり、脂肪燃焼を促したり、動脈硬化を防いだりと健康維持機能を発揮します。

しかし、脂肪滴が増えすぎると細胞の炎症を招き、悪玉と善玉の量が逆転してしまいます

逆転してしまうと、代謝低下や血圧上昇などの悪影響を招きます

 

血流をやりとりする内臓脂肪は、その影響を全身に広げてしまいます。

 


落ちやすい。身体を動かすエネルギーとして使われやすい。

×
悪玉アディポサイトカインの悪影響が全身に及びやすい

 

③皮下脂肪

薄い皮膚の下についた脂肪が皮下脂肪と言います。

基本的には全身についていて、外部からの衝撃を緩和する役割を持ってます。

 

力を逃がすため、柔らかく、指でつまむとお持ちのような手触りを感じるはずです。

また、熱伝導率が低く低体温でも体温をしっかりと維持する役割を持っています。

人が寒い環境に適応して生きていけるのもこの皮下脂肪があればこそなのです

反対に皮下脂肪が減り過ぎると低温管理機能や免疫機能の低下に繋がるので減らし過ぎは注意しましょう。

 

この皮下脂肪は下腹部やお尻、腰、太もも下半身を中心につきやすく体型を崩してしまいます。

しかも内臓脂肪と違って血管の分布が少ないため、ゆっくり増える代わりになかなか栄養として使われにくいという厄介な面も持っています。

 

あくまでも身体の機能を維持する緩衝材であり、もしもの時の非常食といった位置づけなのです。

そのため、内臓脂肪に比べて全身への影響が少なく、健康に直接影響を与えにくいところでもあります。

 


体温を一定に保つ。免疫機能を正常に保つ。健康への影響は少ない。

×
落ちにくい。体型が崩れやすい

 

まとめ

もしダイエットをしようとしているのなら、1番みなさんが落としたい所は体脂肪でしょう。

つまり脂肪細胞の中の中性脂肪と呼ばれるところです。

この蓄積が増えることによって脂肪細胞は大きくなり、肥満につながります。

俗に言う『リンゴ型肥満』『洋ナシ型肥満』の違いは体脂肪がつく位置の違いにすぎません。

 

内臓脂肪が多いほどお腹が膨れる『リンゴ型肥満』になり、皮下脂肪が多いほど下半身中心に膨れる『洋ナシ型肥満』になります。

 

しかし、中性脂肪にも役割があります。

それは養を貯めておくことです。

利用しきれない糖質を脂肪滴に変え、いざという時に備えているものです。

 

さらに最近の研究では、他の細胞とやりとりをし、脳内物質や体内物質の分泌を調整する役目もあることがわかっています。

 

なのでダイエットするにもしっかりした計画を立ててやりましょう。

無理して脂肪を落としてしまうと体力がなくなり、免疫も低下し身体にとって悪影響を及ぼすことに繋がります。

 

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