エネルギー消費の約6割を占める基礎代謝とは?
まず人間にはエネルギーを使い続け生命を維持しないといけません。
ロボットのように電源をOFFにしたら身体が休めているわけではありません。
人間が電源をOFFにするイコール『死』です。
例えば心臓は絶えずずっと動いて血液は体中を巡っています。
内臓も消化・吸収を続けています。
このように命ある限り最低必要なエネルギーを必要とすることを基礎代謝と呼びます。
なので身体を使っていなくてもエネルギーは消費されています。
1日で使われるエネルギーの約60%が基礎代謝が占めています。
消費の内訳は…
-
肝臓 27%
-
脳 19%
-
筋肉 18%
-
腎臓 10%
-
心臓 7%
この第1位の割合を占めている肝臓についてお話していきたいと思います。
肝臓は膨大な仕事をこなす化学工場だった
肝臓がこんな割合を占めるには訳があります。
肝臓にはやならければならない仕事がたくさんあるからです。
1説には500種類以上の代謝作業をこなしているだとか…
肝臓の働き
-
糖・脂肪・タンパク質を代謝、合成をしている
-
アンモニア、薬物等の分解、排泄
-
胆汁を分泌
上記の働きは24時間行われています。
肝臓の働きは大きく3つにです。
詳しくは…
①物質の代謝
肝臓には、消化管で消化・吸収された食べ物が運ばれ、何百種類もの酵素が働いて、取り込んだ栄養素を代謝(分解や再合成)しています。
代謝された栄養素は血液の中に放出されたり、肝臓に蓄えられたりします。
例えば、ブドウ糖の一部はグリコーゲンという形で肝臓に蓄えられていて、必要な時にブドウ糖として血液中に放出されます。
体の中で重要な働きをするタンパク質のアルブミンや出血を止める凝固因子も肝臓で作られ、血液中に放出されています。
②解毒
肝臓には門脈を通して栄養素だけでなく、食品添加物や薬物、細菌なども流れ込みます。
肝臓はこれらを分解して無毒化する働きもしています。これを解毒といいます。
③胆汁の生成
肝臓は脂肪の消化・吸収を助ける働きのある胆汁も生成しています。
肝臓で生成された胆汁は、胆管に分泌され、胆嚢にたまって濃縮されて、十二指腸で膵液とともに脂肪の分解を助けています。
まとめ